異なる部門の使用者に異なるデータ(フィールド)を見せたい場合、マルチシートを使用するのがおすすめです。
異なるバージョンのシートを作成し、データを共有することで、異なるグループのユーザーが異なるバージョンのシートを見ることができます。
マルチワークシートのバージョンを作成するには、まずシートにマウスを置き、右クリック若しくは小さな矢印ラベルをクリックすると小さなメニューが表示されるので、ワークシートのコピーを選択します。
または、デザインモードでフォームツールをクリックし、ワークシートにリンクのマルチシートを選択します。
新規フォームのレコードと元フォームのリンクのリンクのボックスにチェックを入れ(デフォルトはチェックが入っています)、ワークシートコピーボタンをクリックします。
チェックを入れないと、フォームフレームだけをコピーするのでご注意ください。 コピーされたフォームは、ソースフォームと同じデザインのワークシートを作成しますが、オリジナルのフォームデータはなく、その後、2つのワークシートはリンクされません。単一フォームの複製設計フレームワークに加えて、単一タブ下のすべてのフォームの設計を複製する場合は、この文書を参照してください。
Ragicは全く同じ名前、フィールド、データを持つ2つ目のワークシートを作成します。 2つのワークシートはデータベース内のデータを同期させ、片方のワークシートに新しいデータを入力すると、もう片方のワークシートにも表示されるようにします。マルチシートのフォームがフィールドを共有している(フィールドIDが同じ)ため、データ共有状態となり、すべての編集と削除が両方のワークシートに反映されます。
同じフィールドに対して種類設定やリンクを調整した場合、同じフィールド(同じフィールドID)であるため、他のマルチシートにも同期されます。そのため、一方のシートに新しいレコードを入力すると、もう一方のシートにも表示されます。 マルチバージョン・シートは共有フィールド(フィールドIDが同じ)なので、共有データの状態となり、編集や削除はすべて両方のワークシートに反映されます。 同じフィールドのフィールドタイプ設定やリンクを調整すると、他のマルチバージョンシートと同期されます。
ただし、一方のシートに加えたデザイン変更、例えばフィールド名、スタイル、レイアウト、数式、デフォルト値、必須、非表示などのフィールドの追加設定などは、もう一方のバージョンのシートには反映されません。この機能は、あるワークシートのフィールドを削除してデータを非公開にしながら、別のワークシートにデータを残すことができるため、非常に便利な機能です。 また、このために固定フィルタを作成することができます。詳細はカスタム検索と固定フィルタで説明します。
ワークシートに必要な内容を設定したら、次に左上のデザインモードでアクセス権限を設定します。 また、2つのシートに対して、ユーザーグループごとに異なるアクセス権を設定することも可能です。
ユーザーによってデータベースの見方を変えるなど、管理が非常にしやすくなっています。 次の例では、人事部用とIT部用の2種類の社員リストが表示されています。
この場合、マルチシートは非常に便利です。1枚のシートに大量のデータ内容があるとき、特定のフィールドだけを別のリストページに表示することも可能です。
マルチバージョンのシートのいずれかにフィールドを追加して保存すると、システムはそのフィールドを別のバージョンのフォームに自動的に同期させるかどうかを確認します(子テーブルフィールドを自動的に追加することはできません)。
別バージョンのフォームページに新しいフィールドや子テーブルを手動で追加する場合、フィールドや子テーブルを追加したいバージョンのフォームページのデザインモードに直接入り、 フォームツール をクリックして、 ワークシートリンク の下からフォームへの既存のリンクを表示することができます。マルチシートの下に、他のバージョンのシートの名前が表示されます。 新しいフィールドまたは子テーブルが追加されているシートの名前をクリックします。
ドラッグすることで、このフォームにフィールドや子テーブルを追加することができます。
フォームの権限設定,により、権限を持つすべてのユーザーが、あなたが追加したフィールドを見えることを忘れないでください。
マルチシートでは、アクションボタンを追加することで、同じデータの別バージョンに簡単に切り替えることができます。
作成したマルチシートは、フォームページのデザインモード、 フォームツール をクリックすることで確認できます。 切り替えたいフォームの横にあるギアアイコンをクリックすると、同じデータを他のバージョンのフォームにリンクさせるためのボタンが作成されます。
ギアボタンをクリックすると、アクションボタンに名前を付けるための小さなウィンドウが表示されます。
作成したアクションボタンを押すと、同じデータの別バージョンの画面が表示されます。
「先のフォームに戻る」ボタンを作成したい場合も、同じ手順で作成できます。